2010年11月8日月曜日

ミウ

                 
                      「今日お昼にミウが死んだよ。」      


                   11月7日夜8時頃に実家の母から電話を受けた。

                             
                               ミウ。。


                 10年前、大阪で暮らしていた時、僕が拾った仔猫。

             アメリカンショートヘア。ペットショップでも結構な値段がする猫の子が、

              心無い飼い主から捨てられていたのだ。


               僕が拾ったときはまったくの仔猫というわけではなかったが
            
                身体は非常に小さくて、本当に 美しい顔をしていた。
 
  
          最初はおびえて机の下に隠れたきり震えながらこっちをジッと見つめていた。

 

         次第に部屋には慣れてくれたものの、なかなか触らせてくれない、気高き仔猫。
  
                えさの時は膝に乗ってきたりするようにもなった。

             でも、頭から尻尾までを通して撫でさせてはくれなかった。
            
                      何らかのトラウマを抱えているような、
             
                  警戒心をいつもどこか持っているような感じがしてた。

                生まれてから数ヶ月生きてくるのに、えさを見つけるのも必死だったの
            
              か、鳥や小動物を見つけると人が(猫が?)変わったように野生の狩猟本
    
              能が呼び覚まされ、見事に捕まえてた(^^;

 

                 ねずみのおもちゃで遊んでやると嬉しそうにのどを鳴らした。

             投げてやると走って取りにいき、上手に咥えて僕の手元まで運んで来ては
      
                             ポトリと置く。

               目を爛々と輝かせて投げてくれと言わんばかりに尻尾を大きく揺らす。


                              かわいかった。

  

        

               あるとき腰が抜けたような格好で苦しそうにうめきだした。

             腰骨が折れたのかと思い、あわてて獣医のもとに連れて行った。 
 
 
          症状を先生に話すと、分厚い猫の生態の医学書のような本を持ってきてくれた。

  
                       すると(発情期のメス猫)の絵。。
     
            それから延々15分くらい獣医さん(女性)に発情期の猫について聞かされた。 

                   早とちりした自分が恥ずかしかった(>_<) 
  
                        初診料1000円也の領収書。

              アパートの階段で風にさらわれてどこかに飛んでいった(笑)。 



  

    名張に連れ帰ってからは実家に預けることになって、妹と母には心を許すようになった。

   でも、実家に預けた僕にはあまり触らせてくれない。でも気まぐれに寄って来る事もあって

                    時々触れるとすごく嬉しかった(^^;


 
             

                   ミウの爪切のとき、ミウは嫌がった。 
          
              妹が切ったのに、数メートル離れている僕のところに
          
              毛を逆立てイライラしたミウが走ってきて猫パンチ(汗) 

            妹は爆笑してた(^^;;僕は目が点。 気が強くて美しい猫だった。


         


               

             僕も家庭を持ち、子供も生まれ、ペット禁止の賃貸住まい。 
  

            時々しか実家に行かなくなって、十分に世話をしてやれなかった。
  

                          それが心残りだ。

          

               妹が茅ヶ崎に引っ越して実家にポツリと残っていたミウ。





      今日死んだと連絡を受けて、涙が溢れてきてなかなか止まらなかった。

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