2011年3月31日木曜日

命のこと。

3月ももう終わり。

東日本大震災・原発事故と危機的な状態は続いている。

地震によって非常に大勢の方が亡くなった。2万人を超える死者・行方不明者。まだ増えるかもし
れない。



津波の中生き残った人々。家族との死別・ 支えあって暖めあいながら生き延びている人。続々と駆けつけるボランティアの人たち。 被災地に赴けず義援金や物資を寄付する人々。 善意が善意を呼んでいる流れの中で、きっと忘れていた人とのつながりの暖かさや生きる意味を思い出せたかたも多いだろう。

反面、利己的な目的で物資を買いだめする人・被災地で行われる略奪・義援金詐欺・うそや風評。 
人の目を気にする自粛・放射能にたいする間違った知識から来る偏見や差別もしかり。。

本当に悲しい事態も起こっている事実に事態の収拾を一日も早く願う日々。


僕が生活している周りでも 東海・東南海・南海地震のリスクもさらに高まって、不安が続く日々を送る人々もおおいことだろう。

地震によって日本中・いや世界中の多くの人々の心もふるいに掛けられ、何が重要なのか、本質がむき出しにされているようにも思う今日この頃。 


     ふと思い出したのが、日本では年間3万人が自殺しているという統計。 


‘なにも起こっていない’日常の中で、今回の震災とおなじかそれ以上の人々の命が失われていく。


生命を「維持」していても、生きた心地がしない、希望が無い、尊厳が踏みにじられ、1人の人間として認められていると感じない、そんな風に毎日をやり過ごしているとすればそれはあくまで本人にとって『生きている』うちに入らないかもしれない。 そんな風に生きる意味を失った人々が毎日自ら命を絶ってしまっているのだ。 
「生きている」ということは、その本人が実感として「生きている」「生きがいがある」と感じている事が非常に重要だと思う。 

いま家族の一人ひとりに目を留め気遣い慰め励ますのか?
批判と不平を心に宿しながら口をふさぐのか。 日常の中で愛や気遣い、築き上げる会話の中で

防げる死もある。 真剣に耳を傾ける事で気付かされる事、改善される事だってまだまだ多い。

幼い頃から僕は家族で聖書を学んできた。そこから家族としての在り方、神に関する真理を知って将来に希望や、生きる意味を持つことが出来ている。いまの僕は所帯を持つようになり家族で聖書を学ぶことの大切さを日々実感している。


ところで、昨日は義母が手術だった。GISTの疑いで検査という検査を全て受けた。
 (gastrointestinal stromal tumor;GIST胃や腸(消化管)の壁に発生する腫瘍で、消化管間質腫瘍とも言われます。消化管の壁の筋肉の層にある、特殊な細胞(カハール介在細胞)が異常に増殖し、腫瘍となったもの。)

ようやく昨日摘出に至った。 

大半がそうではないであろうが、医師の中には「命の継続」という大前提の元に医学知識を振りかざし、患者の信条や感情の意向にあまり目を留めない人もいることだろう。

天理のよろづ病院の外科部長さんが執刀してくださった。大きさからして悪性を疑わざるを得ない。そう言われたが、 治療に関する本当に丁寧な説明と、こちらの意向の確認とをしてくださって本当に安心できた。麻酔科の先生も若いがとても穏やかで安心させる言葉を何度も掛けてくださって非常に信頼できた。本当に感謝している。

6時間近い手術の後、摘出した腫瘍を見せていただいた。

その大きさたるや18センチほどもあるダチョウの卵のようなものだった。

息をのんだ。 これほどまでの大きさの腫瘍を抱えて辛かっただろう。でも手術が無事に終えられ

て本当によかった。 これから病理検査・治療が待っているが、とりあえず一息つけた感じ(^^;

義母さん、お疲れ様。

こんな近況で今思うのは、‘今のままでいい、何も起こっていない’と思い込むことの怖さ。 様々な日常の雑多な出来事にばかり気をとられてしまうと、一番大切なものの事を忘れてしまう。 それは気づかないうちに体の中で大きくなっていく腫瘍のように、命を危険に晒していくように思う。 

だからこそ、家族の身体的・精神的・感情的・霊的な面に気配りが必要なんだな。

命はとても尊い賜物だ。死に面してというよりは、日々それを大事に扱っていかないと。。なんだかとてつもなく重い話題になってしまったが、そんな事を考えている。

2011年3月12日土曜日

日本史上最大の規模。


昨日、曽爾は雪が降っており、お客さんも少なかった。

15時前に僕は何気なくヤフーのHPを立ち上げてみた。

すると、大津波警報、震度7 宮城沖 と出ていた。

M9.0 と日本史上最大の規模だという。

曽爾は全く揺れが無かったので何も気づかなかったのだ。

戦慄が疾った。  

twitterを見ると関東でも震度6。

雪が酷くなり、僕は店を閉めて急いで帰宅した。

関東に住む弟に電話をしたがなかなか繋がらず心配した。

だが、twitterで無事であることを報告してきた。

電話や携帯が繋がりにくくなった時、twitterで連絡が取れたのは本当によかった。

弟たちはお台場で仕事をしていたらしい。
50階建てのビルで電気工事。。
本当に無事でよかった。

しかしその後何時間も連絡が取れず、三重同士の電話も不通状態に。

弟たちと電話で連絡が取れたのは午前0時を過ぎてから。

今日も不足の事態に備えて東京に行くとのこと。

どうか怪我などしないでほしい。



先日、50頭ほどの小型のクジラの仲間が茨城の浜に打ち上げられた。

大地震の前兆だという人、都市伝説だという人それぞれだったが、

関連がないとは言えないと僕は思った。



九州の兄は頚椎を骨折し、車椅子で生活している。

地震が起こる前は体が痛み熱が出るという。

痛みが治まらないとの事だから、まだまだ地震が来る可能性はあるのかも。

妻と共に夜中に水を貯め、少しの備えをした。

4時頃、中越でも強い地震があったようだ。

原発の問題も懸念されている。死者・不明者数もどんどん増えている。

ニュースの報道を見ていると本当に心が痛む。惨状を目にして涙が溢れてきた。

被災地の行方不明の人々の無事を心よりねがってやまない。






2011年3月2日水曜日

イームズチェア

僕はイスが好きだ。

「座る」時、そのイスの事を考えた事はあるだろうか?

座るという行為は、人の活動と深く関わっている。

食べる時は座る。 勉強したりデスクワークをするとき、車を運転する時も当然座る。

寛ぎたいと思ったとき、きっと深々とソファーに腰を下ろして足を投げ出したいのではないだろうか。

イームズのサイドシェル。ナウガレザー・デュエルレッグベース。一番のお気に入り。



考えてみると、人は起きている間、かなりの時間座っているのである。

食べるにしても働くにしても寛ぐにしても運転するにしても、イスの性能によって効率はかなり左

右される。 飲食店でも、商品の単価が低いお店というのは、基本的に硬くて背もたれが直立してい

たり、もしくは背もたれが無い。 居心地を悪くすることで客足の回転を早めて利益を上げるのだ。

逆にダイニングバーなどは個室で椅子の居心地をよくし、客を長居させることで利益を生む。

仕事の効率だってそうだ。 長時間座っていても腰が痛くならないイスであれば、かなり集中力は

高まる。  

余談だがフランス車のシートは定評がある。正しい運転姿勢は前提だが非常に座り心地が良くて 疲れにくい。

シチュエーションに合わせたイス。そこが重要なわけだが、僕がイスが好きなのは機能

だけではなくてデザイン。 特にミッドセンチュリーのデザイナーたちの手がけたイスは、21世紀の

今なお、決して古さを感じさせない。 

脚部を変えることができ、ロッキングチェアーに。

ジラルドのファブリック。



イームズのイスがうちには何脚かある。ハーマンミラー社の本物。 FRP製なのでグラスファイ

バーの繊維が観れる。年代までは詳しくわからないが、非常にかわいいデザインで気に入ってい

る。 現在でも映画やCMの中でよく見かけるイス。本当のデザインは時を越えて在り続ける。

なんだか大げさな話になってしまったが、このどこかオーガニックな愛嬌のあるデザインがとても好

きだ。 デザインも然ることながら、座り心地も申し分ない。尻を包み込んで程よく腰をサポートし、座

面が湾曲しているため、体重が分散される。

最近デザインの版権が切れて、リプロダクト品が非常に安く手に入る。 

 

Jr.のお気に入り。ゆらゆらゴキゲンです。
 巨匠たちのデザインが身近になるというのはありがたいこと。実際、ミッドセンチュリーから存在し

続けてきた状態の良い個体は、ビンテージ家具として非常に高価なものだからだ。 

 いつかイームズのラウンジチェアを入手したい。ささやかな夢。アームシェルも欲しい。

 「イスの置き場がないやん」と正論をいう妻も、実はイームズのイスは好き。リプロダクトのイスを

ネットで2人で物色しながらあれやこれやとイス談義(笑) Jr.もロッキングチェアが気に入ってゆらゆら。

 「パパ、これ気に入ってるねん。ちょうだい!」 使っていいけどまだ20年早いかな。

一年の時を経て。-オーダー再開いたしました。

iphone8/7/6s/6共用スリーブケース。 永らくブログもご無沙汰しておりまして、約一年経過してしまいました(^^;  西日本豪雨の被災者様方、謹んでお見舞い申し上げます。   一日も早い復興を祈るばかりです。  連日の猛暑で自宅工房が使えない(クーラーな...