2017年6月26日月曜日

原点回帰。  創作について考えてみた結果。

久しぶりの投稿です。
 今日の朝のNHKの番組で、鹿児島の障害者支援施設、しょうぶ学園でヌイ・プロジェクトに参加しているアーティストさんたちを扱う番組を観まして、ものすごく衝撃を感じました。
時間や体裁や一般常識や、人からの評価もなにも気にせずに、創作に没頭する施設の方々の姿を映し出していて、何年もかけて綴られたその作品から伝わってくる力強い鼓動、創造性にいたく感銘を受けて、画面にくぎ付けになったのです。
 
 
  自分の拘りやレザークラフトにおいて自分が目指すところはどこか。
 

 そもそも自分がこうしてブログを始めたのは、

 モノづくりや生き物、自然、また音楽が大好きで、自分の心の琴線に触れた多くの感性、また、これまでに自分が触れてきたあらゆる物事への感謝や感動を何らかの仕方で表現し、具現化したい、それが誰かの役に立つ何かになればいいと漠然と考えていた思いが、革という無限の可能性の秘められたマテリアルを手にし、その表現手段となりえる事を知った事、それがきっかけでした。
 
 この仕事をしていると、思いがけず様々な方々の喜怒哀楽と向き合うことにもなり、自分の感性に共感してくださって声をかけて下さる人々のご要望に真摯にこたえ、向き合ってともにその人に寄り添って作品を作り上げていくことがいつしか生きがいの一つになっていたと思います。 その気持ちは今も大切なモチベーションの一つですが、創造性と独自性において何度も壁にぶち当たります。  ご要望とぼくのこだわりとのギャップを感じて最善のものと言えないような作品になる場合もある事を考えると、もっと陶冶するには何が必要なのだろうと考えあぐね自問自答を繰り返す日々が続いていました。 
 インスタグラムで知り合った職人さんたち、(アマチュアの方もプロの方も)素晴らしい道具や技術を見ていて沢山勉強もさせていただいていますが、少し自信を無くしてしまったりすることも正直なところあります(^^;。
 
  そんなおりに今朝の番組を観て、はっとさせられました。
 自分の中で決めたあらゆる制約やコンプレックスとも思えるものを頭の中から取り除けてしまえばもっと自由に創作できるのではないかと。
  いろいろな責任や、制約や世間体やうんちくや金銭的な理由など(実際には頭の中だけの思い煩い)によってがんじがらめになってしまっているように思えて、心から作品と向き合えなくなりつつあったのかも知れないと気付かされました。 自分の手の中にあるものでも十分自分を表現できるはず。それが今の等身大で最大限のものをシンプルに創る喜びに変えていくには今の受動的スタンスでは難しくなっているのだ、いや、そのスタンスを自分で難しくしてしまったのだと。 
 拘りを捨てるのであれば僕が造る必要もなくなるわけですから、誰かもっと上手な、熟練した方に依頼できますし、僕というフィルターが果たせる役割がいかんなく発揮されなければサンククラフトの作品とは言えないわけです。 
  であればもう一度原点に立ち返ってみようと思います。
 
インスタグラムで告知しましたが、現在フルオーダーの受注を休止いたしました。
 現在お受けしているオーダーは順次製作させていただきますのでご安心ください。また既存の作品のセミオーダーはお受けできるものもありますのでお気軽にお問い合わせくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 

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